日本男子ファンブックと、スケート靴の話

フィギュアスケート日本男子ファンブック quadruple2017」読みました。

前身のcutting edgeシリーズからほぼ全部揃っているけど、インタビュー自体は少し物足りないかな…。最近の選手はいい子すぎて物足りないというか。小塚さんと町田さんあたりがいると読み物として一気に面白くなるんだけどなーと思いました。バンクーバーからソチまでの間って、選手の個性大爆発的な面でも面白かったなぁと懐古してしまう。

でも今回のは選手が使っている靴とブレードを紹介するコーナーがあって、私としてはその2ページに本代全て出しましたと言ってもいいくらい。欲しかった情報がここに!自分で滑るようになってから、今までは興味のなかったスケートの道具にも興味が出てきて、なんか自分の変化がおもしろいなと思います。

 

ついでに自分のスケート靴の話も。私は小杉スケートの初心者用セットを使ってます。スケート靴がF2A、ブレードがミラージュ。

初心者用で手頃なのはジャクソンのアーティストプラスだと思うのだけど、試着したときに、足首周りの圧迫感が気になってやめました。

リスポート(確かエクセレンスだったかな)も試着させてもらったけど、これもジャクソンほどではないけど、足首周りの圧迫感が気になりました。そしてお値段も小杉より10000円ほど高かった…。

そんなこんなで、日本の職人さんが一つ一つ作っているという謳い文句に惹かれた部分もあり、小杉に落ち着きました。

実際に使い始めて、今5回くらい履いたところですが、貸靴のように、日によって痛いところが変わるなんてことはなく、快適です。一般的に、足が痛いっていうのは足の指の付け根とかだと思うんだけど、そこについては全く問題がなく、痛いと思ったことがない。

ただ最初2回くらいは、足首…踝の少し上辺りに、靴擦れはできました。どうしても硬いので擦れてしまうみたい。だんだんと慣れてきて改善しつつはあるけど、もしかしたら、足首周りに圧迫感があるくらいパッドが内蔵されてる靴の方が、こういう悩みはないのかも…と後から思ったりはしました。履いてならして、少しずつ柔らかくするしかないのかなと思います。

ブレードに関しては、上手な人ならこだわるところなんだろうけど、違いがわかるほど滑れるわけではないので、特に書くことはありません。

私は色々比較してみるのが好きなんだけど、スケート靴に関しては、室内で試し履きするのと、実際に氷の上で滑ってみるのとでは、また履き心地みたいなのも違ってくるので、本当はもっと氷の上で色々試せたらいいのになーとは思います。今後もし買い替えることがあるなら、他の靴も履いてみたいけど、買い替えるくらいまで習い事として続くのかはほんと未知数。

 

 

NHK杯 男子シングル

NHK杯、まだ男子しか観れてないけど、94年生まれ同学年男子の揃い踏みは胸熱だな…と。全体的にはあまりパッとしない演技も多かったし、ジェイソン・ブラウン選手が不調で悲しかったけど、フリーはラスト3選手がぐっと引き締めてくれた感じ。

 

日野選手、ショートプログラムを終えた後の、安堵したような、この場にいることを噛み締めているような表情がすごく印象的だった。

昔より上手になってるなぁと思ったけど、なんかこう淡々と滑っているように見えてしまうのは本人の性格によるところも大きいと思う。演技後のインタビューとか見ていると、とにかく自己評価の低そうな子だなと。

気持ちはわからなくもないんだけどね。昔は3人で同じようなレベルで争っていたのが、まず羽生選手がぽーんと飛び出て、その後田中選手と日野選手はギリギリまでジュニアに残りやってきたわけだけど、シニアに上がって数年、ここにきて田中選手が国際大会でも良い活躍をするようになり、置いて行かれちゃった感じはするんだろうな…と。でもスケートって、「俺を見よ!」みたいな強い気持ちがあった方がよいからさー。なんかもどかしいです。

 

田中選手は今回は本当によく頑張りました。ショートが終わって3位と、このまま順位を守れれば表彰台っていう状況でフリーを迎えると、いつも通りの演技をすることが難しいんじゃないかと思うけど、ほぼパーフェクトに近い内容のフリーをやってのけたことがすごい。

平昌見えてきてるなぁと。現状、羽生選手と宇野選手は余程のことがない限り代表になるだろうと思っているんだけど、あと一人の枠に田中選手がくるのが現実味帯びてきてるような気がします。

 

羽生選手、さすがでした。ショートは衣装に色が付いてだいぶんよくなったなと。前のはほんといただけなかった…。白いパンツだと足の動きが見えづらいっていうのもあるけど、それ以上に、そもそも男子の上下白はきついわ。羽生選手って私の中では正統派ではなくちょっと突き抜けてる感じなので、ショートのプリンスは結構ハマってると思います。オーサーコーチに変わった後のショートプログラムでは一番好きだなぁ。言い方悪いけどちょっといっちゃってる感じのプログラムは羽生選手に合ってる。

フリーは正直まだピンとこないし、曲が印象に残りづらいので、好きになれるかは今後の試合次第かな。

 

…とここまで書いた後で、大会3日目を現地観戦してきたので、それについてはまた別に書こうと思います。

フランス杯・男子SP、女子SP

男子

ハビエルさん連戦なのねー。でも好調のときの連戦は悪くないと思う。2年目のプログラムだからというのもあるんだろうけど、それを差し引いてもこのマラゲーニャは本当に最初から最後まで流れが途切れず、濃密で目が離せないプログラムだと思いました。4回転の転倒も、なんか演技の流れを切っちゃう感じの転倒じゃなくて、すぐに立て直せたのでそこもよかったんだよなぁ。

 

デニス・テン君お久しぶり。ロミオとジュリエットだと思っていたのに途中からくるみ割り人形に変わるその選曲に頭の中が?となったけど、滑りは相変わらずノーブルでした。

 

ネイサン・チェン

4回転時代とはいうものの、ちょっと軸の曲がった4回転ルッツを持ち直してトリプルトゥを付けちゃうあたり、もう新種の生き物を見ているような気分でした。ボーヤンの4回転ルッツは、あールッツ得意なんだなぁ…って感じだけど、こうもぽんぽんもルッツもフリップも跳ばれてしまうと、これはまた新しい波が来たなという感じ。

 

女子

エフゲーニャ・メドベージェワ

シニア上がって2年目っていちばん難しい時期だと思うのにメドベ嬢は不調などというものとは無縁なのだなー。割といつも似たような曲調で滑ってるなと思うんですが、このショートは曲も表現も好きです。

 

デールマン

本当に絶好調。動きがきれてるなぁという感じ。基本的にパワフルなスケーターが好きなので、いつも見てて楽しいです。

 

浅田真央

故障のせいなのか調子が悪くて、本人もそれをわかってる上での、なんとかまとめた演技なのかなぁと。身体もいつもより重そうな。でも6分間練習の映像見ていたら、やっぱり今の真央ちゃんのスケーティング好きだなと思ったので全日本までになんとか持ち直してほしいな。ポニーテールに濃いめのメイク最高。本当の大人年齢だからこそはまるやつ!

 

永井優香

アクセル跳べなかったのは目線の先にハトがいたからかもしれません、というじゅんじゅんのコメントが気になった。ハトとは。不調に加えてハトとはかわいそうだなと思うけど、カナダのときはボロボロのショートの翌日に今のベストっていえるフリーをやってのけた永井さんですので。

 

樋口新葉

私の好きなパワフル系スケーター新葉さん。とても丁寧に演技しているなぁと思いました。腕の使い方がしなやかになってる気がします。でもたまに硬さを感じるのはなぜなのかなー。腰、背中のあたりがもしかしたら硬いのかも?と思ったけどはずれてるかも。

 

少クラ・11/2

藤井直樹くん、佐藤龍我くん、那須雄登くんの推され方がすごい。先輩がジュニアを紹介するコーナーでもこの3人が次々に出て来たので、コーナーのアンケート自体仕込みなんじゃ…って疑ってしまうほどにすごいのだけど、勝利さんとか聡ちゃんは、入所して一年と経たずにデビューした人たちだから、すぐに推される子たちに思い入れ持つ部分もあるのかなとも思ったり。

 

顔でいうと全くタイプではないんだけど、高橋海人くんのパフォーマンスはいっつもキラキラで、最近見るのがとても楽しみ。年頃の男の子が恥ずかしがってやるような曲でも、心から楽しそうに歌って全力で踊っているのが良い。

Mr.KINGだと、平野くんがアイドルとして圧倒的な才能の持ち主って評されてる感じがするけど、たかいとくんも天才的だなぁと思う。あんまり頭で考えてやっている感じがしないところが。逆に平野くんは考えてやってそうな感じがして、その考えてやっている結果が寸分の狂いもなく正確なのかなって。イメージですけど。

スケートアメリカ・女子ショート

スケートの季節が本格的に始まった感!最近はライブストリーミングを見るほどの熱量はなくなってるけど、地上波で見れるのは見て、レビューしていきたいなと思います。

 

浅田真央

全体的にとても滑らかだなと思いました。ポーズだったり技だったりの間の動きに無駄がなくてとてもスムーズ。スピードもあったように見えた。グランプリシリーズに出てる女子選手の中でもしかして浅田選手が最年長だったりするのかな?大人っぽい演技をできる10代の選手もそれはそれでいいんだけど、でもリアル大人が演技してるのは本当にいいものだなと思います。

 

グレイシー・ゴールド

ジャパンオープンからだいぶん、仕上げてきたなという印象。グレイシーはなぁ、超絶美人だなと思うんだけどタンゴ向きではないなと。色気より強さが出ちゃう感じといいますか…。

 

村上佳菜子

ジャンプはともかく、それよりも表情が硬いのが気になった。なんか辛そうだな…って。調子の良いときの村上選手ってもっとエネルギッシュにキビキビ動けるとので、特に前半は見ていて微妙でした。

 

三原舞依

とにかく楽しそうに滑ってるのがよかったです。初めてのグランプリでわくわくしてる17歳ってそれだけでかわいい。最後にフリップもってくるあたりなかなか強気。全体的によく考えられて構成されてるプログラムだなぁとも感じた。

真央ちゃんに憧れてる三原さん。今回真央ちゃんと同じ大会に出ることになり、顔を合わせたときに真央ちゃんが「やっほー!」と声をかけてくれて夢じゃないといいなと思った、っていうエピソードが最高。夢じゃないかとほっぺつねる三原さんもかわいいし、もう良い大人なのにやっほーって声かける真央ちゃんもかわいい。

 

ガブリエル・デールマン

もっとちんまりしててむちっとしてるイメージだったんだけどな…。別人?

 

アシュリー・ワグナー

がちゃがちゃしたボーカル曲でも曲負けしない存在感がさすがアシュリー。テレ朝がアシュリーのグランプリデビューの映像をちらっと流しててすごく懐かしかった。真央ちゃんのくるみ割り人形とかはそれこそ毎年のように見てるけど、外国選手のもたまには出してくれると嬉しいな。アシュリーはあの頃からずっと体型をキープしてるのがすごいと思うんだな。昔より筋肉はついたかもしれないけど、太ったって印象を持ったことは一度もないので…。アメリカ女子って結構大きくなりがちだからさ。

 

全体を通しての感想としては、三原選手の2位という順位にまずびっくりなんだけど、浅田選手まではほとんど点差がないので、フリー次第かなと思います。真央ちゃん、アシュリーの演技楽しみ。

 

「せいせいするほど、愛してる」

最初はタッキーの久しぶりの連ドラ!しかも恋愛もの!しかも相手は武井咲ちゃん!ってことで美男美女が美しく恋愛してくれることを期待して見始めたのだけど、いつの間にか見所がエアギターとジミーチュウになっていた、そんなドラマでした。ジミーチュウ優しいし強引さもあるし本当にいい男…。でも女の趣味が悪いというか見る目がなさすぎるのが唯一の難点かと。

原作未読ですが、さすが北川みゆき先生って感じのお話だなとは思ったなぁ。ヒロインがなんだかんだで全く冷静じゃないところとかね。ちゃんとした恋愛ものとして見るのではなく、マンガだし、ネタとしてこの昼ドラ感を楽しんでしまえばいいんだと思います。しかし副社長の趣味がエアギターっていうのと宮澤の勤務先がジミーチュウっていう設定は原作にはないんだよね?ドラマ化にあたりこの2つの設定を入れた人ほんとグッジョブだわー。

とにかく!この夏最強の当て馬ジミーチュウをありがとう!っていうのと、エアギターと正妻のキレっぷりのおもしろさに乾杯!っていう感想に尽きてしまうのだけど、この一見ラブストーリーと見せかけて実はかなりのネタドラマを、おそらく製作する側も楽しんで作ってたんじゃなかろうかとそんな気がしました。でもタッキーにはもっとテレビドラマに出て、今度こそちゃんとした恋愛ものをやってほしいなという希望は捨てない。

「好きな人がいること」

初回は正直あんまりハマらなくて、見てて多少イラッとするくらいだったんだけど、途中からどハマりしました。夏向くんに。


3話目か4話目かのラストで美咲ちゃんが机の上で突っ伏して眠ってる時に、それをいたずら半分で触ってみたときの夏向の表情ね!そこで一気にハマった自覚があります。山崎賢人さん、今まであんまり出演作を観たことがなかったんだけど(デスノートをちらっと見たくらい)、このドラマでは表情の演技が良いなと思いました。でもバラエティとかで話してるところ見た感じだと、実際はなんか少し残念な感じだよね…。あと夏向の着てる服っていつもゆるい色褪せたTシャツにこれまた色の薄いジーンズみたいな感じで、これ普通の男性が着てたら間違いなくだらしない感じになるやつだけど、それでも格好良く見えるんだからすごいなーと、そこはいつも素直に感心してた。


桐谷さんはなんか本当に少女マンガから出てきたような子だなって。前髪オン眉だし、無駄に高い位置のお団子頭だし、モテない風に仕上げてたけど、やはり髪の毛下ろしてるときとかは本当にかわいいなと思いました。美咲の喋り方って若干わざとらしいなと思っていたのだけど、あれは桐谷さんが意識的にそうしてたんだろうか。


ドラマなのでまぁ色々ツッコミどころはあるんだけど、どうしても気になるのは、

・レストランが舞台のお話なのに、レストランが休業してる日が多すぎるように思われること

・戸籍1枚見たら明らかなこと(夏向が養子だということ)を隠し通すためにレストランを売りそうになる長男

吉田鋼太郎の無駄遣い感

の3点です。特に長男はひどい!あの人一見やりての経営者って体だけど、戸籍のこともそうだし、あと閉館後の水族館に不法侵入したり、かなり頭悪いんじゃないかと思う…。


まぁでも夏の月9なんてイケメンと海があればなんとかなる!っていうのはビーチボーイズの頃からそうだから、そういう意味ではとても夏の月9らしいドラマだったと思う。わかっていたけど当然のハッピーエンドだし、これまたベタ中のベタな空港でのシーンとか。 

おそらく三兄弟の中で誰がいいか?とか妄想しながら見るのが正しくて、自分の場合、長男は前述のとおり無理だし、次男は女子の好きなポイントを抑えたS系男子だけど、あんな人実際にいたら絶対コミュニケーションとれないし思考回路もよくわからないところがあるし、結局一番まともというか、考えていることが理解できてのは三男なんじゃないかと思ったけど、三男学校サボって退学処分くらってるからな…。まともな人いないことに気付きました。改めて書いてみるとなかなかのドラマでした。


それでも毎週楽しく見てたので、やはり夏は夏でちょっと浮かれた感じでたまにキュンとできればそれでいいじゃんっていうのが結論です。