「せいせいするほど、愛してる」

最初はタッキーの久しぶりの連ドラ!しかも恋愛もの!しかも相手は武井咲ちゃん!ってことで美男美女が美しく恋愛してくれることを期待して見始めたのだけど、いつの間にか見所がエアギターとジミーチュウになっていた、そんなドラマでした。ジミーチュウ優しいし強引さもあるし本当にいい男…。でも女の趣味が悪いというか見る目がなさすぎるのが唯一の難点かと。

原作未読ですが、さすが北川みゆき先生って感じのお話だなとは思ったなぁ。ヒロインがなんだかんだで全く冷静じゃないところとかね。ちゃんとした恋愛ものとして見るのではなく、マンガだし、ネタとしてこの昼ドラ感を楽しんでしまえばいいんだと思います。しかし副社長の趣味がエアギターっていうのと宮澤の勤務先がジミーチュウっていう設定は原作にはないんだよね?ドラマ化にあたりこの2つの設定を入れた人ほんとグッジョブだわー。

とにかく!この夏最強の当て馬ジミーチュウをありがとう!っていうのと、エアギターと正妻のキレっぷりのおもしろさに乾杯!っていう感想に尽きてしまうのだけど、この一見ラブストーリーと見せかけて実はかなりのネタドラマを、おそらく製作する側も楽しんで作ってたんじゃなかろうかとそんな気がしました。でもタッキーにはもっとテレビドラマに出て、今度こそちゃんとした恋愛ものをやってほしいなという希望は捨てない。

「好きな人がいること」

初回は正直あんまりハマらなくて、見てて多少イラッとするくらいだったんだけど、途中からどハマりしました。夏向くんに。


3話目か4話目かのラストで美咲ちゃんが机の上で突っ伏して眠ってる時に、それをいたずら半分で触ってみたときの夏向の表情ね!そこで一気にハマった自覚があります。山崎賢人さん、今まであんまり出演作を観たことがなかったんだけど(デスノートをちらっと見たくらい)、このドラマでは表情の演技が良いなと思いました。でもバラエティとかで話してるところ見た感じだと、実際はなんか少し残念な感じだよね…。あと夏向の着てる服っていつもゆるい色褪せたTシャツにこれまた色の薄いジーンズみたいな感じで、これ普通の男性が着てたら間違いなくだらしない感じになるやつだけど、それでも格好良く見えるんだからすごいなーと、そこはいつも素直に感心してた。


桐谷さんはなんか本当に少女マンガから出てきたような子だなって。前髪オン眉だし、無駄に高い位置のお団子頭だし、モテない風に仕上げてたけど、やはり髪の毛下ろしてるときとかは本当にかわいいなと思いました。美咲の喋り方って若干わざとらしいなと思っていたのだけど、あれは桐谷さんが意識的にそうしてたんだろうか。


ドラマなのでまぁ色々ツッコミどころはあるんだけど、どうしても気になるのは、

・レストランが舞台のお話なのに、レストランが休業してる日が多すぎるように思われること

・戸籍1枚見たら明らかなこと(夏向が養子だということ)を隠し通すためにレストランを売りそうになる長男

吉田鋼太郎の無駄遣い感

の3点です。特に長男はひどい!あの人一見やりての経営者って体だけど、戸籍のこともそうだし、あと閉館後の水族館に不法侵入したり、かなり頭悪いんじゃないかと思う…。


まぁでも夏の月9なんてイケメンと海があればなんとかなる!っていうのはビーチボーイズの頃からそうだから、そういう意味ではとても夏の月9らしいドラマだったと思う。わかっていたけど当然のハッピーエンドだし、これまたベタ中のベタな空港でのシーンとか。 

おそらく三兄弟の中で誰がいいか?とか妄想しながら見るのが正しくて、自分の場合、長男は前述のとおり無理だし、次男は女子の好きなポイントを抑えたS系男子だけど、あんな人実際にいたら絶対コミュニケーションとれないし思考回路もよくわからないところがあるし、結局一番まともというか、考えていることが理解できてのは三男なんじゃないかと思ったけど、三男学校サボって退学処分くらってるからな…。まともな人いないことに気付きました。改めて書いてみるとなかなかのドラマでした。


それでも毎週楽しく見てたので、やはり夏は夏でちょっと浮かれた感じでたまにキュンとできればそれでいいじゃんっていうのが結論です。